第3回: ちゃんとあるのに使わないのはなぜ? — トイレ・爪とぎ・ごはんの見直し方

いち教授

いち教授

メイン講師

講座の進行 第3回 / 全5回

プロローグ

マロン学長
マロン学長

トイレも爪とぎもちゃんと置いてるのに、うまく使ってくれないことってあるよね。

いち教授
いち教授

あるね。AAFPのガイドラインでも、トイレ、爪とぎ、食事は==猫に合った設計になっているか==がとても大事だと整理されているよ。

マロン学長
マロン学長

用意してあるだけじゃ足りないんだね。

いち教授
いち教授

そうなんだ。今日は、毎日の道具と置き方で変わることを順番に見ていこう。

マロン学長からのお願い

本日の講座内容

📌 この回でわかること

  • トイレ失敗を仕返しと決めつけない理由
  • 爪とぎを止めるより向け先を作る考え方
  • ごはんは量だけでなく食べ方も大事なこと

トイレは「置いてある」だけでは足りない

猫がトイレを外すと、とても困りますよね。
でもガイドラインでは、これをまず「仕返し」と考えないようにしています。

見るべきなのは、

  • 置き場所は落ち着くか
  • 砂の感触は好みに合うか
  • ほかの猫に邪魔されないか
  • 体が痛くないか

といったことです。

この文書では、トイレは猫の体長の1.5倍以上が望ましいとも整理されています。
小さすぎると、入れても落ち着いて使いにくいことがあります。

マロン学長「ということは、『入れるから大丈夫』じゃなくて、『中でちゃんと動けるか』まで見たほうがいいんだね!」

はい。トイレは数だけでなく、使いやすさも大切です。

爪とぎは、止めるより向け先を作る

爪とぎは家具を守る目線だけで見ると困りごとですが、猫にとっては自然な行動です。
爪の手入れをしたり、体をしっかり伸ばしたりする意味があります。

だから基本は、「やめさせる」より「ここでやってほしい場所を作る」です。

好まれやすい条件としては、

  • ぐらつかない
  • 体を伸ばせる高さがある
  • 素材が好みに合う
  • よく使う場所の近くにある

などがあります。

マロン学長「なるほど、ソファでやるから叱るんじゃなくて、『こっちのほうが気持ちいいよ』って伝えやすくする感じなんだね。」

この考え方のほうが、猫にも人にも続けやすいです。

ごはんは「何を食べるか」だけじゃない

ガイドラインでは、猫は1日に10〜20回くらいの少量摂食をしやすいと整理されています。
一度にどっさり食べるより、少しずつ食べる流れのほうが自然に近いということです。

マロン学長「ということは、食べる時間そのものが、猫にとっては小さな楽しみのくり返しなんだね!」

そうなんです。
だからごはんは、量だけでなく食べ方も大切です。

たとえば、

  • 少し探す形にする
  • 食器を分ける
  • ほかの猫に見張られにくくする

だけでも、落ち着きやすさが変わることがあります。

大事なのは「猫が使いたくなるか」

トイレも、爪とぎも、ごはんも、共通しているのはここです。
人から見て正しい物を置くより、猫が「これなら使いたい」と思える条件になっているかを見ること。

人通りが多い場所のトイレ、ぐらつく爪とぎ、落ち着かない食器の位置では、猫はがまんしやすくなります。

マロン学長「なるほど、猫が使わないときって、反抗してるより『これじゃ使いにくいよ』って言ってる場合もあるんだね。」

困りごとが出たら、行動を責める前に、まず道具と置き方を点検してみる。
ここが大きなコツです。

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今回のまとめ

マロン学長
マロン学長

トイレも爪とぎもごはんも、正解を置くだけじゃなくて、その子が使いたくなるかが大事なんだね。

いち教授
いち教授

その通りだよ。猫に合う設計になっていないと、困りごとは別の形で出やすいんだ。

マロン学長
マロン学長

叱る前に、道具と置き方を点検したくなってきた!

いち教授
いち教授

いい視点だね。次回は、ストレスをためにくい家の作り方をもう少し広く見ていこう。

編集後記

トイレや爪とぎって、つい「用意してあるんだから使ってほしい」と思ってしまう。でも猫から見ると、ちょっとした不満が積み重なっているのかもしれない。人の都合だけで置いていないか、たまに見直したいなと思う。

次回予告

第4回
第4回: いい家なのに落ち着かない? — 猫が安心しやすい部屋の作り方

第3回の学習完了

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講座全体の進捗

エピソード情報

エピソード番号
第3回 / 全5回
メイン講師
いち教授
投稿日
2026年05月03日

この講座について

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