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ネコフリークス大学Neko Freaks University
講座021第1回 / 全5回

診察中の猫、表情と体の動きで何がわかる?

猫が動物病院で見せる耳、瞳孔、姿勢、しっぽのサインを、診察中の観察研究から整理します。おとなしいだけで安心とは限らない理由や、通院時に記録したい変化も扱います。

いち教授
いち教授
講座021

導入会話

マロン学長「病院で猫がじっとしていると、落ち着いているのかなって思うけど、本当にそうなのかな。」 いち教授「そこは少し丁寧に見たいところだよ。猫は怖いときに暴れるだけじゃなく、固まることもあるんだ。」 マロン学長「なるほど。動かないから平気、とは決められないんだね。」 いち教授「うん。今回は、診察中の表情や体の動きを読む基本から見ていこう。」

📌 この回でわかること

  • 診察中の猫を見るときの基本サイン
  • おとなしい猫も緊張していることがある理由
  • 家庭で通院時の様子を伝えるヒント

診察中の猫は、体全体で気持ちを出している

動物病院で猫がどう感じているかは、ひとつの行動だけでは判断しにくいものです。鳴く、逃げる、唸るような反応はわかりやすいですが、静かに固まる、低い姿勢になる、耳が少し後ろに向くようなサインは見落とされやすくなります。

Limaらの研究(2020年)では、診察中の成猫30頭を対象に、表情、姿勢、しっぽ、声、処置への反応が観察されました。猫たちは身体検査、血圧測定、体型評価、心電図、採血などを受けています。

この研究では、猫の顔を見るときに、耳の向き、瞳孔(黒目の大きさ)、口の開き、顔の筋肉の緊張などを見ています。体では、立っているか伏せているか、頭が上がっているか低いか、背中が丸まっているか、しっぽがリラックスしているかを見ています。

マロン学長「ということは、顔だけでも体だけでもなく、全体の雰囲気を見るんだね。」

その通りです。耳だけ、しっぽだけ、鳴き声だけで決めると、猫の気持ちを読み違えることがあります。

多くの猫は落ち着いたサインを見せた

研究では、30頭のうち22頭(73%)が自信がある・くつろいでいる気質と評価されました。さらに28頭(93%)は、落ち着いた表情を維持したと報告されています。

ここでいう落ち着いた表情には、顔の筋肉がゆるんでいる、目が開いているか閉じている、瞳孔が大きく開きすぎていない、耳が前やや横を向いている、といった特徴が含まれます。

ただし、この結果は「病院でも猫は平気」と読むものではありません。この研究では、予約で待ち時間を短くし、診察室や台に合成フェイシャルフェロモンを使い、キャリーから無理に引き出さず、布で支えるなどの配慮も行われていました。

いち教授「この研究は、猫を落ち着かせるための工夫をいくつも組み合わせた中での観察なんだ。」

マロン学長「じゃあ、何かひとつだけで安心できたって話ではないんだね。」

ここは大切です。フェロモンだけ、布だけ、静かな部屋だけで結果が出たと断定するのではなく、猫に配慮した環境全体の中で見られた反応として読む必要があります。

怖いサインは小さく出ることがある

一方で、2頭(6.7%)には恐怖や攻撃に近い表情が見られました。具体的には、瞳孔が大きく開く、耳が後ろや低い位置に向く、顔の筋肉が緊張する、口が開くといったサインです。

また、8頭(27%)は頭を低く保ち、背中を丸め、伏せるような防御的な姿勢を示しました。これは「おとなしくしている」ようにも見えるため、見た目だけで安心していると判断しないほうがよい場面があります。

マロン学長「じっとしている猫を見ても、安心してるのか、怖くて動けないのかを考える必要があるんだね。」

家庭でできることは、診察中の様子を細かく評価することではありません。けれど、普段と違う緊張、キャリーから出られない、帰宅後も隠れ続ける、食欲や排泄が変わるなどがあれば、次の受診時に獣医師へ伝える材料になります。

診察中の猫のサインは、診断そのものではありません。でも、猫に負担の少ない受診を考えるための大事な手がかりになります。

✅ 今日からできること

  • 通院時に耳、瞳孔、姿勢、しっぽ、声の様子をメモしておく
  • 普段と違う緊張や帰宅後の変化が続く場合は獣医師に相談する

まとめ会話

マロン学長「診察中の猫を見るときは、動くかどうかだけじゃなくて、体全体を見るんだね。」 いち教授「うん。耳、目、姿勢、しっぽ、声を合わせると、見えてくることが増えるよ。」 マロン学長「病院での様子を覚えておくのも、猫の助けになりそうだな。」 いち教授「次回は、怖がりサインがどんな形で出るのかをもう少し詳しく見ていこう。」


次回予告

次回は、病院で固まる猫や低い姿勢になる猫のサインを整理します。

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本サイトの記事は、学術論文をAI技術を用いて要約・翻訳したものであり、獣医師による診断・治療に代わるものではありません。愛猫の健康状態に不安がある場合は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。