猫がよく食べるフード、体重が増えるなら注意も必要?
食いつきがよいフードは助かりますが、食べる量が増えると体重変化も起きます。魚味・鶏味で体重増加、対照食で体重減少が見られた結果から、量を測る大切さを整理します。

導入会話
マロン学長「食いつきがいいと、よかったって思うよ。でも、たくさん食べるなら体重も見たほうがいいのかな。」 いち教授「その視点は大事だよ。食べる量が増えることは助かる場面もあるけれど、体重管理では注意点にもなるんだ。」 マロン学長「食べること自体はうれしいけど、増え方も見るんだね。」 いち教授「そうだね。今回は、摂取量と体重変化を一緒に整理しよう。」
📌 この回でわかること
- 魚味・鶏味で摂取量が高かったこと
- 味つきフード群で体重増加が見られたこと
- 体重増加をよい変化と決めつけない理由
食べる量は魚味で最も高かった
研究では、乾物摂取量が魚味85.35g、鶏味70.77g、対照食38.87gでした。乾物摂取量は水分を除いた量なので、ウェットフード同士を比べるときの目安になります。
タンパク質摂取量も、乾物摂取量と同じ傾向だったとされています。よく食べた群では、結果として摂取した栄養量も増えた可能性があります。
マロン学長「食いつきが上がると、食べる量も増えやすいんだね。」
食欲が落ちている猫では、食べてくれることが大きな助けになる場合があります。一方で、元気でよく食べる猫では、必要以上に食べれば体重増加につながります。
体重増加はいつも良いとは限らない
論文では、鶏味・魚味を食べた猫では体重増加が見られ、対照食では体重減少が見られたと報告されています。表では、対照食は3.60kgから3.00kgへ、鶏味は3.74kgから4.47kgへ、魚味は3.86kgから4.41kgへ変化しています。
体重が増えることは、やせている猫や食欲が落ちていた猫では良い変化になることがあります。でも、肥満気味の猫では注意が必要です。
いち教授「体重変化は、増えたか減ったかだけでなく、その子にとって必要な変化かを見るんだ。」
家庭では、体重だけでなく、体型、活動量、便、食欲、毛づやも見ます。数値を記録しておくと、獣医師に相談するときにも役立ちます。
よく食べるフードほど量を測る
食いつきがよいフードは、つい多めにあげたくなることがあります。猫が喜んで食べてくれる姿はうれしいものです。
だからこそ、よく食べるフードほど、量を測って体重を確認することが大切です。目分量では、少しずつ多くなることがあります。
療法食を使っている猫、肥満気味の猫、糖尿病や腎臓病などの持病がある猫では、食いつきだけでフードを変えないようにしましょう。
✅ 今日からできること
- フードを変えたら、食べた量と体重を同じメモに残す
- よく食べるフードほど、袋や缶の給与量を確認して量を測る
まとめ会話
マロン学長「よく食べるってうれしいけど、体重が増えすぎないかも見るんだね。」 いち教授「そうだよ。食いつき、摂取量、体重をセットで見ると、判断しやすくなるんだ。」 マロン学長「喜んで食べる姿に引っ張られすぎないようにしたいな。」 いち教授「次回は、消化のサインをどう読むかを見ていこう。」
次回予告
次回は、研究で下痢が観察されなかったという結果を、家庭の体調観察にどうつなげるかを整理します。