猫のトイレは「大型」なら足りる?内寸で見る3つの条件
「大型」と書かれていても中が狭いことがあります。外寸と内寸は別の数値で、差が12cm以上あることもあります。買う前に確かめられる条件を3つに整理しました。


目次
結論:「大型」ではなく、内寸の数値で比べます
「大型」と書かれたトイレを買ったのに、猫が中で窮屈そうにしている。そういうことがあります。
理由のひとつは、商品名や外寸からは中の広さがわからないことです。あるメーカーの大型モデルは、外寸の幅749mmに対して内寸622mm。127mmの差があります。トイレは壁の厚みとフチがあるぶん、外から見た大きさより中が狭くなります。
このページでは、専門家のガイドラインが挙げる目安を、買う前に数値で確かめられる形にほどきます。トイレを外してしまうときの原因の切り分けや、砂の切り替え方は扱いません。
なぜそう言えるのか(ガイドラインが挙げていること)
米国猫獣医師会(AAFP)の猫行動ガイドライン(Overallら、2005)では、トイレを外す行動を「仕返し」として扱わないよう整理されています。見るべきものとして、置き場所が落ち着くか、砂の感触が好みに合うか、ほかの猫に邪魔されないか、体が痛くないかが挙げられています。
そしてトイレは猫の体長の1.5倍以上が望ましいとされています。小さすぎると、入れても中で落ち着いて使いにくいことがあります。
この目安を実際の買い物に持ち込むと、問題が出ます。1.5倍を何の数値と比べるのかが決まらないと使えません。詳しい中身はAAFPガイドラインを扱う講座で、全体像は論文要約のページで扱っています。
これはガイドラインであって、特定の製品を比べた研究ではありません。
家庭で見るなら、条件は3つ
1. 内寸が体長の1.5倍ある
比べる相手は外寸ではなく内寸です。ガイドラインは「体長の1.5倍」を挙げていますが、測る端点までは示していません。この記事では家庭で同じ測り方を繰り返せるよう、猫の体長を鼻先からしっぽの付け根までとして、その1.5倍と内寸を比べます。体長40cmなら内寸60cm以上が目安です。
問題は、内寸を公開しているメーカーが限られることです。同じメーカーでも、型によっては外寸と入口サイズしか出していません。数値が出ていない商品は、この条件を買う前に確かめられません。
2. 入口の寸法と出入りの動作を確認できる
前から入る形は、床から入口までの高さをまたぎます。この数値を公開しているメーカーもあります。天面から入る縦型なら、またぐ動作の代わりに飛び上がる動作になります。どちらが合うかは猫によって違います。
3. 置きたい場所に外寸が収まる
内寸を優先すると外寸は大きくなります。内寸622mmのモデルは外寸が749mm、つまり75cmです。置きたい場所の幅を先に測っておかないと、条件1を満たす商品を選んでも置けません。
買わずに確かめる方法
買い替える前に、今あるトイレの内寸と猫の体長を測るだけで、足りているかどうかは判断できます。
- 猫の体長を測る。 寝ているときに、鼻先からしっぽの付け根までをメジャーで当てます。その1.5倍が目安の数値です。
- 今のトイレの内寸を測る。 外側ではなく、砂が入る部分の内側を測ります。
- 置きたい場所の幅を測る。 条件3の確認です。買ってから置けないと分かるのを防げます。
- 砂を減らしすぎていないか見る。 深さが足りないと、掘る動作の途中で底に当たります。買い替える前に足せます。
数が足りているか、置き場所が落ち着いているかはトイレの置き場所・数・選び方で扱っています。すでに外してしまっている場合は、環境と体調を分けて見る粗相の原因の切り分けが先です。水や寝床との位置関係は水・トイレ・寝床の配置にまとめてあります。
うまくいかないときに見るところ
内寸も入口も足りているのに使わないときは、トイレ本体以外を見ます。砂の種類、置き場所、掃除の頻度、ほかの猫との位置関係。一度に変えると何が効いたのか分からなくなるので、ひとつずつ戻します。
そして、排泄の変化はトイレの問題とは限りません。急に外すようになった、回数が変わった、しゃがむ時間が長い、といった変化があるときは、環境を調整する前に動物病院で相談します。ガイドラインでも「体が痛くないか」が確認項目に挙げられています。
条件に合うものを探すときのヒント
測ってみて内寸が足りているなら、本体を替える必要はありません。買い替えが要るのは、内寸が体長の1.5倍に届かないときや、入口の高さが猫に合っていないときです。
候補を探すときは、「大型」という言葉だけでなく、測った数値を検索語に加えます。
猫 トイレ 内寸 [必要な長さ]cm猫 トイレ 入口 高さ 寸法猫 トイレ 外寸 [設置できる幅]cm
検索結果に表示された商品が条件を満たすとは限りません。メーカー公式ページで内寸、入口の幅と高さ、またいで入るのか上から入るのか、外寸を確認します。まず猫の体長と置き場所を測り、必要な内寸と収まる外寸を決めてから探します。