毎日20:00更新
ネコフリークス大学Neko Freaks University
講座167第3回 / 全5回

食事回数と摂取エネルギーはどう違った?

三条件の食事回数と摂取エネルギーの差を、家庭の回数・量・健康効果へ広げず読みます。

ジジ助手
ジジ助手
講座167

導入会話

マロン学長「ドライとウェットで、食べる回数は違ったの?」

ジジ助手「少しだけ違ったんだ。でも回数、カロリー、水の三つは別々に見ないと、俺みたいにごちゃ混ぜにしちまうぜ。」

この回でわかること

  • 三条件の食事回数と摂取エネルギー
  • 数字を家庭の目標に変えられない理由
  • 早朝と夕方の山に混ざっているもの

食事回数はドライが少なかった

主要測定日の平均食事回数は、ドライ6.0回、ウェット6.9回、混合7.2回でした。ドライ対ウェット(p=0.02)、ドライ対混合(p<0.001)には統計上の差があり、ウェット対混合(p=0.55)には差がありませんでした。

著者らは、ウェットの方が回数が多いのは、ウェットフードの方がカロリー密度が低いことを考えれば生理的に理にかなうと述べています。一回に取れるエネルギーが少ないので、回数で補った、という読み方です。

混合条件では、ドライの皿におよそ4.5回、ウェットの皿におよそ5.6回来ていました。合計すると7.2回を超えますが、著者らは一度の食事で両方の皿から食べた場合が重なっているためだろうと説明しています。

摂取エネルギーはウェットが低かった

摂取エネルギーはドライ262.6 kcal、ウェット138.1 kcal、混合222.6 kcalで、ウェットはドライと混合より低い結果でした。混合条件の中では、ドライの皿から取ったカロリーの方が多くなっていました。

ただし、このkcalは研究で使った特定製品を猫が自由に食べた値です。必要量、適正量、減量目標ではありません。製品は水分だけでなく組成やエネルギー密度も異なります。

著者らは、体重4kgで活動量が中くらいの成猫の必要量がおよそ208kcalと見積もられることに触れ、ウェット条件はそれを下回り、ドライ条件は上回ったと書いています。同時に、高齢猫でこの目安を下げるべきか上げるべきかには定説がなく、参加した猫は室内飼いで活動量が少なめだった可能性も指摘しています。この比較は「どの条件が適量だったか」を決めるものではありません。

マロン学長「ドライだと食べすぎて、ウェットだと足りないってこと?」

ジジ助手「そう言い切れないんだ。必要量は猫ごとに違うし、この研究は体重の変化も測ってないんだぜ。」

水は「飲んだ量」と「合計」で向きが逆

飲み水の量は、ドライ条件で1日平均62.1g、ウェットで43.3g、混合で52.4gでした。ドライを食べている時に最も多く飲んでいます。一方、フードに含まれる水分を足した合計の水分摂取は、ドライ65.9g、ウェット179.3g、混合139.2gで、ウェットが最も多くなりました。

飲む量だけを見るとウェットが少なく、合計ではウェットが多い。同じ「水」でも、何を数えたかで向きが逆になります。著者らは、猫の祖先が獲物から水分を得ていたため喉の渇きを感じにくいことに触れていますが、この研究で尿や腎臓の状態を測ったわけではありません。

早朝と夕方の山には人の影も混ざる

食事は早朝6〜9時と夕方16〜19時に多く見られました。研究は英国の冬に行われ、日の出と日の入りがちょうどこの時間帯に当たります。猫は明け方と夕方に活動が増える動物なので、先行研究と一致する結果です。

ただし、飼い主の在宅や補充時刻は統一されていません。著者らも、出勤前の補充や帰宅後のやりとりが食事のきっかけになった可能性を否定できないと書いています。猫本来の一日リズムだけでできた山とは限りません。

数字が違ったことと、どの条件が健康によいかは別の問いです。

今日からできること

  • 研究のkcalやgを家庭の目標値として転用しない
  • 回数、総量、残量、時刻を別々に記録する

まとめ会話

マロン学長「回数、カロリー、水で、条件ごとの順番が違うんだね。」

ジジ助手「だから一つの数字で『この形式が勝ち』って決められないんだ。次はなぜ『混合食がいい』まで進めないのか整理するぜ。」

次回予告

なぜ「混合食がよい」という結論に進めないのか整理します。

← 第2回講座トップ第4回 →
医療情報の取り扱い

本サイトの記事は、学術論文をAI技術を用いて要約・翻訳したものであり、獣医師による診断・治療に代わるものではありません。愛猫の健康状態に不安がある場合は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。