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ネコフリークス大学Neko Freaks University
講座043第1回 / 全5回

持ってくる猫も、持ってこない猫もいる

猫が物を持ってくる行動を、犬のまねや賢さ比べにしないための第1回。取ってくる・来ないのどちらも自然な個性として見ます。

いち教授
いち教授
講座043

導入会話

マロン学長「いち教授、ぼくの友だちの猫は、おもちゃを何度も持ってくるんだって。犬みたいでびっくりした!」

いち教授「猫にも、物を追ってくわえ、近くへ運ぶ子がいるんだよ。でも、しない子が遊び下手ということではないんだ。」

この回でわかること

  • 取ってくる行動は、猫によって見られる遊び方の一つ
  • 取ってくる・来ないだけで、賢さや遊び好きは決められない
  • 猫の好みに合う遊びを見つけることが大切

「持ってくる」は、いろいろな遊びの中の一つ

猫の遊びには、動く物を追う、隠れて待つ、前足で転がす、高い所から見張るなど、いろいろな形があります。物をくわえて人の近くへ来る行動も、その中の一つです。

猫の遊びは、これまで子猫を中心に研究されてきました。追う、飛びかかる、かむといった動きは、狩りの流れとよく似ています。成猫がどう遊ぶか、とくに人と一緒にする遊びをどう組み立てるかについては、研究がまだ少ないと論文は述べています。

今回紹介する研究は、取ってくる猫を報告した飼い主の回答を集めたものです。取ってこない猫を含む比較ではないため、「猫は本当は取ってくるもの」とは言えません。猫全体の中で取ってくる猫がどれくらいいるかも、この研究からは分かりません。

マロン学長「じゃあ、ぼくが持っていかなくても平気なんだね!」

いち教授「もちろん。猫が何に反応するか、どこまで遊びたいかには個性があるんだ。」

「犬の遊び」という思い込みを外す

物を取ってくる遊びは、犬の行動として知られています。レトリーバーのように、その動きを名前に持つ犬種もあります。そのため、猫が同じことをすると「犬みたい」「特別に賢い」と受け取られがちです。

けれど論文は、猫の取ってくる行動が昔から飼い主の間で語られ、品種の説明にも書かれてきたことを紹介しています。シャムやその交配種で多く報告されてきましたが、今回の回答でも1,154匹のうち994匹は雑種でした。特定の品種だけの行動ではありません。

犬と比べるより、猫が自分の暮らしの中でどんな遊びを選んでいるか、という見方のほうが、目の前の猫を理解する助けになります。

論文が着目したのは、この遊びが人との共同作業になっている点です。猫が物を運び、人が投げ、猫がまた運ぶ。どちらか一方だけでは成り立たない遊びで、猫が人を遊びの相手として選んでいることになります。犬に似ているかどうかより、猫がどんな時に人を誘い、どんな時にやめるのかを見るほうが、猫と人の関わりを知る手がかりになります。

比べるより、反応を見る

同じおもちゃでも、すぐ追う猫もいれば、少し眺めてから動く猫もいます。持ってきたら何度も投げ返すことが好きな猫も、数回で満足する猫もいます。

「犬のようにできるか」ではなく、目が生き生きしているか、近づいてくるか、途中で離れたかを見た方が、猫との遊びには役立ちます。取ってこない猫も、追う、待ち伏せる、転がすといった遊びの中に、その猫らしい選び方を持っています。研究が示したのは、取ってくる猫の中でも好きな物、始め方、終え方が一匹ずつ違うということでした。

今日からできること

  • 猫が好きな遊び方を、追う・待つ・転がす・持ってくるなどで一度メモする
  • 持ってこないことを、遊び嫌い・しつけ不足と決めつけない
  • 犬と比べず、その猫が選ぶ遊びを基準にする

まとめ会話

マロン学長「得意な遊びは、猫ごとに違っていいんだね。」

いち教授「そうだよ。次回は、取ってくる猫について集めた調査を、数字の読み方から見ていこう。」

次回予告

第2回は、飼い主924人・猫1,154匹の質問票調査で、何が分かり、何が分からないかを整理します。

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本サイトの記事は、学術論文をAI技術を用いて要約・翻訳したものであり、獣医師による診断・治療に代わるものではありません。愛猫の健康状態に不安がある場合は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。