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ネコフリークス大学Neko Freaks University
講座034第1回 / 全5回

猫の1日を「センサー」で記録してみたら

猫の行動を首輪型の加速度センサーと機械学習で客観的に記録した研究の背景と目的を紹介します。

いち教授
いち教授
講座034

導入会話

マロン学長「ぼく、1日の大半を伏せたり座ったりして過ごしてる気がするんだけど、これって『怠け者』ってことなのかな。」

いち教授「実は、それを客観的なデータで確かめようとした研究があるんだ。今日はその研究を紹介するよ。」

この回でわかること

  • 家庭で暮らす猫28匹を首輪型センサーで記録した研究
  • 機械学習で8つの行動を1秒ごとに判定した方法
  • 屋外アクセスや季節など、家庭環境の違いに注目した点

「うちの猫、寝てばっかり……」は本当?

猫の行動研究は、これまでシェルターや実験施設など「家庭ではない環境」で行われることが多く、実際の家庭でどう過ごしているかは、意外とよくわかっていませんでした。

飼い主に質問票で聞く方法もありますが、人が家にいる時間しか見られませんし、「よく寝ている」「あまり動かない」といった印象は人によってずれます。猫が家の中で一日をどう配分しているかを、人の目を介さずに測る方法が求められていました。

首輪にセンサーを付けて、機械学習で行動を判定

マロン学長「どうやって家での様子を調べたの?」

いち教授「首輪に小さな加速度センサーを付けて、機械学習モデルで『今、猫が何をしているか』を自動で判定したんだよ。」

この研究では、ニュージーランドの一般家庭で飼われている猫たちに、19gの軽い加速度センサーを首輪に取り付けてもらい、活動的・食事・毛づくろい・排泄・伏せる・体をかく・座る・立つという8つの行動を、1秒ごとに自動で識別しました。判定に使ったのは、同じ研究グループが以前に作り、正しさを確認しておいたモデルです。全体の正解率は73%と報告されています。

いきなり首輪をつけて記録したわけではありません。飼い主は6日間かけて、1日目は2時間、2日目は4時間と装着時間を少しずつ延ばし、猫を首輪に慣らしました。そのあと7日間連続で記録しています。これを夏(12〜2月)と冬(6〜8月)の2回行いました。

マロン学長「人が見張ってなくても、勝手に記録してくれるんだね。」

いち教授「そうなんだ。人が観察していると、猫の行動が変わってしまう可能性もあるから、こうしたセンサーを使う方法は、より自然な様子を捉えられる利点があるんだよ。」

家庭環境の違いに注目した研究

この研究のもう一つの特徴は、屋外アクセスの有無、都市部か地方か、多頭飼育か単頭飼育か、家庭に子どもや犬がいるかどうか、季節(夏・冬)といった、家庭環境の違いに注目した点です。猫の側の条件として、年齢(1〜2歳、3〜6歳、7〜10歳)、性別、食事の種類も見ています。

参加した猫は、はじめ89匹の情報が集まりましたが、年齢が1〜10歳の範囲外、持病がある、地域外、といった理由で絞り込まれ、夏の記録に参加したのは42匹でした。首輪を落とした猫、首輪に慣れなかった猫、飼い主の都合で2回目に参加できなかった猫を除き、最終的に夏と冬の両方のデータがそろったのは28匹です。

マロン学長「同じ『猫』でも、暮らしている環境によって過ごし方が変わるかもしれないってことだね。」

いち教授「その通り。次回から、実際にどんな結果が出たのか見ていこう。」

今日からできること

  • 「寝てばかり」という印象を、一度「いつ・どこで・何を」に分けて見てみる
  • 自分の猫の条件(屋外アクセス・同居猫・子ども・年齢)を書き出しておく
  • 印象と実際のずれを前提に、次回以降の数字を読む

まとめ会話

マロン学長「ぼくの1日も、ちゃんと数値で見てみたくなってきたよ。」

いち教授「次回は、実際に猫が1日をどう過ごしているのか、データで見ていこう。」

次回予告

第2回は、猫が1日の時間をどのように使っているのか、具体的な数値を紹介します。

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本サイトの記事は、学術論文をAI技術を用いて要約・翻訳したものであり、獣医師による診断・治療に代わるものではありません。愛猫の健康状態に不安がある場合は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。