毎日 20:00 更新 ・ 猫の「なぜ?」を研究からひもとく
ネコフリークス大学 Neko Freaks University
講座011 第3回 / 全5回

しっぽを上げて近づくのって特別? 人へのあいさつのヒント

猫が人に近づくとき、しっぽ上げと耳直立が高い割合で見られました。猫同士の接近との違いを比べながら、前向きなあいさつとして受け取れる場面と注意点をやさしく整理します。

いち教授
いち教授
講座011

導入会話

マロン学長「しっぽを上げて人に近づくと、うれしくなるんだよね。あれって、やっぱり特別なあいさつなのかな?」 いち教授「耳としっぽの組み合わせを比べたこの研究では、その可能性がかなり強く示されていたよ。ぼくら同士よりも、人に近づくときのほうが、しっぽ上げがずっと多かったんだ。」 マロン学長「そんなに差があるんだね。そこはびっくりしたよ!」 いち教授「うん。今日はその違いが何を意味していそうかを考えてみよう。」


📌 この回でわかること

  • 人に近づくときのしっぽ上げが特別に見える理由
  • ぼくら同士の接近との違い
  • しっぽ上げでも耳を見たい理由

人へのしっぽ上げはかなり多かった

研究では、猫が人に近づくとき、97.8%という高い割合で、しっぽを上げ耳を立てた状態が見られました。
一方で、猫同士の接近では、しっぽを上げていたのは22.4%でした。

この差を見ると、しっぽ上げは「どんな相手にも同じように出るサイン」ではなく、人に向けるときに特に出やすいあいさつと考えたほうが自然です。

玄関で迎えに来るとき、ごはんの前に近づくとき、足元にすり寄るとき。
そんな場面でしっぽがぴんと上がっているなら、かなり前向きなサインとして受け取りやすそうです。


ぼくら同士では、しっぽを下げた接近も多い

ここが大事なところです。
ぼくら同士の接近では、しっぽを下げたまま近づく場面もかなりありました。
だから、しっぽが上がっていないからといって、すぐに険悪とは言えません。

ぼくら同士では、相手との関係、距離感、場の緊張などが複雑に絡みます。
その中で、耳の位置のほうが交流の結果を予測しやすかったのは、とても納得しやすい流れです。

マロン学長「人へのあいさつみたいな読み方を、そのままぼくら同士に当てはめないほうがいいんだね。」

そうなんだ。
同じしぐさでも、相手によって意味が少し変わるんだよ。


研究者たちの考察

論文では、猫が人を「支配者」ではなく「世話をしてくれる存在」と見ている可能性にも触れています。
子猫が母猫に近づく動作に似ている、という考え方です。

これは断定ではなく一つの考察ですが、かなり面白い視点です。
人に対するしっぽ上げが、安心や親和のサインとして特別に使われているなら、猫と人の関係を考えるヒントになります。

マロン学長「ぼくらは人に、少し違う言葉で近づいているのかもしれないんだね!」

そう思うと、しっぽ上げの見え方が少し変わってくるよね。


しっぽ上げでも耳は見たい

ただし、ここでもしっぽだけで決めつけないことは大切です。
しっぽが上がっていても、耳が横や後ろへ流れ、体がこわばっているなら、触ってほしいとは限りません。

しっぽ上げは前向きなサインになりやすい。
でも、実際に近づいていいか、撫でていいかは、耳や体のやわらかさも合わせて見たほうが安全です。


今日からできること

  • 愛猫がしっぽを上げて近づいてきたとき、耳や体のやわらかさも一緒に見てみる
  • しっぽ上げをうれしいサインとして受け取りつつ、勢いよく触りすぎないよう気をつけてみる

まとめ会話

マロン学長「しっぽ上げって、人に向けるときにすごく多いんだね。やっぱり特別なあいさつっぽいな。」 いち教授「そうだね。かなり前向きなサインとして受け取りやすいけれど、耳や体も一緒に見るのが大事なんだ。」 マロン学長「うれしいけど、そこで勢いよく触りにいかないようにもしたいな。」 いち教授「その感覚がちょうどいいよ。次回は、多頭飼いで耳のサインをどう読むと役立つかを見ていこう。」


次回予告

第4回は、多頭飼いで空気が悪くなる前に、耳のサインから何を読み取れるかを考えます。

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本サイトの記事は、学術論文をAI技術を用いて要約・翻訳したものであり、獣医師による診断・治療に代わるものではありません。愛猫の健康状態に不安がある場合は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。