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ネコフリークス大学Neko Freaks University
講座063第1回 / 全5回

見てくれないと、学んでいない?

子猫が人の見本へ反応しない時、見ていない・近づかない・触れない・同じ動作をしないを分けて考えます。子犬やオオカミの子との比較研究から、反応を能力判定にしない読み方を整理します。

いち教授
いち教授
講座063

導入会話

マロン学長「人がやって見せたのに、猫が同じことをしてくれない時ってあるよね。見ていなかったのかな?」

いち教授「一つの反応だけでは決められないよ。まず、見たか、近づいたか、触れたかを分けよう。」

マロン学長「同じ動きをしたかは、その後に見るんだね。」

いち教授「そうなんだ。順番を分けると、研究の結果を強く言いすぎずに読めるよ。」

この回でわかること

  • 見ることと動作を合わせることは別の段階
  • 反応がない理由を能力だけで決められない
  • この研究が調べた範囲

反応は一段で起きるわけではない

人が物へ手を伸ばすところを猫へ見せたとします。猫が同じように前足を出すまでには、少なくともいくつかの段階があります。

人や物へ頭を向ける。物へ近づく。物へ触れる。鼻か前足のどちらを使う。この研究は、これらを別々に記録しました。

「見た」と「同じ動作をした」を一つにまとめないことが、最初のポイントです。人へ顔を向けても物へ触れない猫もいれば、物へ近づいても実演とは違う身体部位を使う猫もいます。

マロン学長「反応が途中で止まっても、どの段階だったかで意味が変わるんだね。」

この研究が見せたのは短い未知物課題

Fugazzaらの研究では、約12〜14週齢の子犬、子猫、オオカミの子が参加しました。人は、対象が見たことのない箱か樹脂製玩具へ、鼻または手で触れました。

観察時間は最長25秒です。猫が飼い主の日常動作を長期間見て覚えるか、家族の習慣を理解するかを調べたものではありません。

特定の年齢、物、距離、実演を使った短い実験です。家庭で見られるあらゆる社会学習へ、そのまま広げることはできません。

見ないことにも複数の背景がある

対象が実演側へ頭を向けなかった場合でも、学ぶ力がないとは決められません。物そのものへ関心がない、周囲を見ていた、実演者より別の動きが目立った、試行を重ねて慣れたなど、複数の可能性があります。

実際、この研究では3種とも、試行を重ねると実演側を見る確率が下がりました。著者らは、同じ実演が繰り返され、食べ物などの結果がなかったため、慣れが関係した可能性を挙げています。

見ないことを「理解できない」と読み替えない姿勢が必要です。

比較は知能の順位ではない

研究は3種の行動差を比べましたが、知能全体を順位づけたものではありません。犬、猫、オオカミでは、祖先の社会構造、人との歴史、育てられ方、物への関心が異なります。

一つの課題でよく反応した種が、すべての学習課題で優れているとは限りません。今回比べたのは、人の短い実演を見た後、未知の物へ鼻か前足で触れたかという範囲です。

今日からできること

  • 猫の反応を「見る・近づく・触れる」の順に分けて観察する
  • 反応しない時に、分かっていないと決めず追わずに終える

まとめ会話

マロン学長「人を見なかった、物へ触れなかった、同じ動きをしなかったは、全部別なんだね。」

いち教授「その通りだよ。一つの反応から学習能力や関係性まで決めないことが大切なんだ。」

マロン学長「次は、研究でどうやって段階を分けたのか知りたいな。」

いち教授「対象数と実験条件を見れば、結果の届く範囲がもっと分かるよ。」

次回予告

第2回は、42・39・8匹の対象と、自由探索・実演・ゴースト条件を読みます。

参考文献

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本サイトの記事は、学術論文をAI技術を用いて要約・翻訳したものであり、獣医師による診断・治療に代わるものではありません。愛猫の健康状態に不安がある場合は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。