第2回: どうやって確かめたの? — 「気のせい」じゃないと調べる方法

いち教授

いち教授

メイン講師

講座の進行 第2回 / 全5回

プロローグ

マロン学長
マロン学長

前回の話、すごく面白かったけど、『ほんとにそうなの?』ってどうやって確かめたのかな?

いち教授
いち教授

いいところに気づいたね。この研究では、猫の顔の動きを細かく見て、条件を変えながら比べていたんだ。

マロン学長
マロン学長

ただ見た感じで決めたわけじゃないんだね。

いち教授
いち教授

うん。今日はその『調べ方』を、できるだけむずかしくならないように見ていこう。

マロン学長からのお願い

本日の講座内容

📌 この回でわかること

  • 猫の顔の動きをどうやって調べたか
  • 飼い主と初対面の人で行った2つの実験
  • 研究結果をどこまで受け取ればいいか

猫の顔は、どうやって見分けたの?

研究では、CatFACS(キャットファックス。猫の顔の動きを細かく分けて見る方法)という方法が使われました。
これは、猫の顔を「なんとなくこう見える」で決めるのではなく、まぶたや口の動きを細かく分けて見るやり方です。

たとえば、「半分だけ目を閉じた」「しっかり目を閉じた」みたいに、動きを分けて記録します。

マロン学長「なるほど、『なんとなくかわいい顔』じゃなくて、動きをひとつずつ数えて見たんだね!」

実験1では、飼い主がゆっくりまばたきした

1つ目の実験では、飼い主が自分の猫に向かってゆっくりまばたきをしました。
そのときの猫の目の動きを、何もしないときと比べたんです。

研究では、飼い主がスローブリンクをしたときのほうが、猫も目を細めやすかったと報告されています。

マロン学長「ということは、たまたまじゃなくて、人の動きにつられて反応した可能性が高いんだね!」

実験2では、初対面の人でも試した

2つ目の実験では、知らない人が猫にゆっくりまばたきをしました。
すると、そのあと猫のほうから近づく場面が増えたと報告されています。

ここで大事なのは、ただ見つめればよかったわけではないことです。
研究の途中で、人がじっと正面から見つめるのは猫にとってこわいかもしれないとわかりました。

マロン学長「なるほど、やさしい目つきはよくても、にらむみたいに見つめるのは逆効果なんだね。」

数字はどう受け取ればいい?

この研究では、「人がゆっくり目を細めたあと、猫の反応が変わった」と言えるだけの差が出ています。
でも、ここで大事なのは細かい数字を覚えることより、「ちゃんと比べて、変化があった」と受け取ることです。

マロン学長「ということは、ぼくらって思ったより人の顔の動きを見ているのかもしれないんだね!」

飼い主としては「猫は人の顔の動きを思ったより見ているかもしれない」と考えるとよさそうです。
もっと細かい数字が気になるときは、論文要約を見るのがいちばん確実です。

📄 論文の詳細を読む
実験データ・専門用語の解説は論文要約ページでご覧いただけます。

今回のまとめ

マロン学長
マロン学長

なるほど、研究って『かわいく見えた』じゃなくて、ちゃんと比べるんだね。

いち教授
いち教授

そうだね。しかも今回の研究では、初対面の人でも反応が変わるかまで見ていたんだ。

マロン学長
マロン学長

じゃあ次は、ぼくたちが実際にやるならどうしたらいいか知りたいな。

いち教授
いち教授

うん。次回は日常で試すときのやり方を見ていこう。

編集後記

「かわいい目」「怒り顔」みたいな感覚の言葉だけで終わらせずに、顔の動きを細かく分けて見ていく発想がおもしろい。なんとなく感じていたことが数字になると、ちゃんと研究として話せるようになるんだなと思う。

次回予告

第3回
第3回: うちの猫にもやってみたい! — 失敗しにくいゆっくりまばたきのコツ

第2回の学習完了

このエピソードの内容は理解できましたか?
完了ボタンを押すと学習進捗が記録されます。

講座全体の進捗

エピソード情報

エピソード番号
第2回 / 全5回
メイン講師
いち教授
投稿日
2026年05月03日

この講座について

講座トップに戻る