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ネコフリークス大学Neko Freaks University
講座047第2回 / 全5回

朝夕に動く癖は、どこで暮らしても残っていた

室内でも屋外でも共通して見られた、日没後と夜明け前のピークを扱う第2回。真夜中と昼過ぎの谷もあわせて整理します。

はち助教授
はち助教授
講座047

導入会話

マロン学長「うちの猫、夕方になると急にスイッチが入るんだ。あれって何なんだろう。」

はち助教授「その『急にスイッチ』、今回の研究では両方のグループに出ていたわ。」

マロン学長「両方って、広いところの猫も?」

はち助教授「ええ。環境が違っても消えなかったの。そこが今日の話よ。」

この回でわかること

  • 日没後と夜明け前に、動きと食事が増える形が共通して見られた
  • 真夜中と昼過ぎには、どちらの環境でも谷があった
  • 1日2回のピークは、多くの猫に見られた形だった

薄明かりの時間に、動きが上がる

記録された1日の形を見ると、どちらのグループにも共通する山と谷がありました。

上がるのは、日が沈んだあとと、夜が明ける前。下がるのは、真夜中と昼過ぎです。室内の猫では、夜21時から23時ごろと、明け方5時ごろに動きが増えていました。真夜中の1時から4時ごろと、夕方17時から19時ごろは少なくなっています。

屋外の猫でも、日没後の22時ごろに動きが増え、真夜中の1時から3時ごろと、昼の13時・15時ごろに下がっていました。

マロン学長「夜中はむしろ寝てるんだ。夜行性ってわけじゃないんだね。」

はち助教授「そうなの。一晩じゅう動いているわけではないのよ。薄明かりの時間に山が来る、というのが正確な言い方ね。」

1日2回の山を持つ猫が多かった

活動のリズムを個体ごとに見ると、1日に2回の山を持つ形が多く見られました。室内では15匹のうち12匹、屋外では8匹のうち5匹です。残りの猫は山が1回でした。

食事の方も、室内では15匹のうち12匹に2回の山の傾向が出ています。ただし屋外では事情が違い、8匹のうち3匹は山が1回、別の3匹には24時間の周期そのものが見られませんでした。

マロン学長「同じグループでも、猫によって違うんだね。」

はち助教授「ええ。共通する形はあっても、全員が同じではないわ。ここは覚えておいてほしいところね。」

消す対象として見ない

この形が両方の環境で残っていたことについて、研究者は、薄明かりの時間に活動が上がる性質が室内で暮らしていても失われていない、と述べています。

家庭でも、夕方や明け方に猫が動き出すことがあります。困りごととして見ると、やめさせる方法を探したくなります。けれど、環境が大きく違っても出てくる形を、無理に消す前提で考えるのは現実的ではありません。

その時間帯に家で何が起きているかを見る方が、手がかりになります。人が帰ってくる、食事の支度が始まる、外が暗くなる。猫にとっての合図が重なっている時間かもしれません。

論文を深く読む

リズムの強さは、周期解析ソフトで求めた振幅と、日ごとの再現性を示すInterdaily Stability、乱れの度合いを示すIntradaily Variabilityで評価しています。二峰性は、12時間ごとの山が24時間で最も高い山の半分以上あるかで判定しました。詳しい数値は論文要約ページで確認できます。

今日からできること

  • 動きが増える時間を、1週間ほどメモして形を見る
  • その時間に家で何が起きているかを、あわせて書いておく
  • 「夜行性だから」で説明を終わらせず、真夜中に何をしているかも見る

まとめ会話

マロン学長「夕方のスイッチは、猫にわりと共通してるんだね。」

はち助教授「そう。だからこそ、消すより合わせる方が楽なの。遊びや食事をその時間に寄せるという考え方もできるわ。」

マロン学長「次は食べる方の話?」

はち助教授「ええ。よく動いていた猫たちが、どれくらい食べていたかを見ましょう。」

参考文献

  • Parker M, Serra J, Deputte BL, Ract-Madoux B, Faustin M, Challet E. Comparison of Locomotor and Feeding Rhythms between Indoor and Outdoor Cats Living in Captivity. Animals. 2022;12(18):2440. https://doi.org/10.3390/ani12182440

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