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ネコフリークス大学Neko Freaks University
講座050第3回 / 全5回

同じ猫らしさは、3回の中に残った?

保護猫31匹の行動テストで、発声・接近・抵抗などに残った個体差を解説。安定しなかった指標や試行で変わった反応も取り上げ、個体差と慣れが両立する結果を整理します。

いち教授
いち教授
講座050

導入会話

マロン学長「5種類すべてで個体差があったなら、猫の反応は毎回同じだったの?」

いち教授「そこは慎重に読もう。各テストの一部の指標に個体差が残ったのであって、すべての行動が同じだったわけではないよ。」

マロン学長「安定したものと、変わったものを分けるんだね。」

いち教授「その両方が、この研究の大切な結果なんだ。」

この回でわかること

  • 5種類すべてで、少なくとも一部の行動に反復可能な個体差があった
  • 同じテスト内にも、安定した指標としなかった指標がある
  • 個体差が残っても、繰り返しによる変化は起こりうる

抱き上げとキャリーで残った違い

抵抗テストでは30匹が3回の中で抵抗行動を示し、1匹の1試行だけは30秒時点まで保定されていました。抵抗するまでの時間には反復可能な個体差があり、Rは0.555でした。早く抵抗した猫が悪い、遅い猫が抱っこ好きという評価ではありません。測ったのは、この方法で抵抗が出るまでの時間です。

分離・閉じ込めテストでは、鳴くまでの時間、発声回数、動いていた時間に反復可能な個体差がありました。特に発声回数はR=0.920と高い値でした。一方、動き始めるまでの時間はR=0.191、p=0.066で、有意な反復可能性が確認されませんでした。

同じキャリー場面でも、鳴くことと動き始めることは同じように安定しませんでした。行動を一まとめにして「閉じ込めへの反応」と呼ぶと、この違いが見えなくなります。

マウスと見知らぬ人への反応

マウステストでは、近づくまでの時間、近くで過ごした時間、尾を左右に振った時間、瓶へ関わるまでの時間と長さ、瓶の周囲を歩く時間に反復可能性がありました。尾振り時間はR=0.806でしたが、尾を振った感情が何だったかは測っていません。関心や覚醒の可能性が論じられた範囲です。

方法では対象を23匹としていますが、結果本文は24匹と記載しています。原著内で一致しないため、どちらかへ直してはいません。数字が合わない時は、推測で一つにせず不一致を残します。

対人接近テストでは、毎回違う見知らぬ人が相手でも、猫が保つ距離、発声、指と鼻の接触、なでられるまでの時間に反復可能な個体差がありました。指と鼻の接触はR=0.761、発声回数はR=0.844でした。

マロン学長「相手が毎回違っても残る差があったけど、人への気持ちまで分かったわけではないんだね。」

いち教授「そうだよ。近づいたか、鳴いたかという行動と、その動機は分けて考えるんだ。」

3回の中で変わった行動もある

キャリー内の発声回数と動いていた時間は、試行を重ねると減りました。マウスとの相互作用も、最初の2回より3回目に少なくなりました。経験による慣れ、関心の低下、状況の学習など複数の説明が考えられますが、この研究だけで一つには決められません。

年齢の影響も一部にあり、高齢の猫ほどキャリー内で発声が少なく、動く時間も短い傾向でした。多くの指標では年齢や性別の影響が確認されませんでしたが、「関係がなかった」と広く一般化するには標本が小さい点を考える必要があります。

反復可能性があることと、変化することは反対ではありません。猫ごとの違いが残りながら、全体の反応が経験とともに動くことがあります。性格を固定された箱として考えないための重要な結果です。

今日からできること

  • 「鳴いた」「動いた」など、観察した行動を分けて記録する
  • 似た場面を複数回見ても、慣れや直前の経験で変わる可能性を残す

まとめ会話

マロン学長「5種類すべてに個体差はあったけど、全部の行動が同じように安定したわけじゃないんだね。」

いち教授「その通り。安定した指標と、変わった指標を両方残そう。」

マロン学長「別のテスト同士にも、つながりがあったのかな?」

いち教授「次は34の相関のうち残った関連と、その解釈の限界を見よう。」

次回予告

鳴く、近づく、抵抗する、マウスを見る。別の場面をまたぐ関連は、何を示したのでしょうか。

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本サイトの記事は、学術論文をAI技術を用いて要約・翻訳したものであり、獣医師による診断・治療に代わるものではありません。愛猫の健康状態に不安がある場合は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。