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ネコフリークス大学Neko Freaks University
講座054第2回 / 全5回

47.5%は毎日じゃない。遊び調査の数字をほどく

47か国1,599人のオンライン質問票について、募集方法、回答者の偏り、定期使用47.5%と毎日29.3%の母数を確認します。自己報告と横断調査で分かること、分からないことも整理します。

いち教授
いち教授
講座054

導入会話

マロン学長「猫じゃらしを定期的に使う人が47.5%なら、半分近くが毎日遊んだの?」

いち教授「『定期的』と『毎日』は別の質問だよ。29.3%という数字もあるけれど、母数が違うんだ。」

マロン学長「割合を見る前に、誰の何を数えたかを確認しよう。」

この回でわかること

  • 1,599人がどこから集まったか
  • 47.5%と29.3%で母数が違うこと
  • 自己報告の横断調査が示せない因果関係

猫の遊びに関心がある人の標本

質問票は2023年5月29日から6月18日まで公開されました。International Cat CareのSNS、ウェブサイト、ニュースレター、英国のPets at Home VIP誌で募集し、47か国から1,599件の有効回答を得ました。

回答者は女性92.6%、自分を経験のある猫飼いとした人88.4%。英国を含む欧州が60.0%、アメリカ大陸が28.7%でした。無作為に選ばれた飼い主ではなく、猫の遊びに関するオンライン調査へ自分から参加した人です。

マロン学長「人数が多くても、全ての飼い主の縮図とは限らないんだね。」

定期47.5%と毎日29.3%

猫じゃらしを所有し定期的に使う人は47.5%、時々使う人は40.5%、所有するが使わない人は5.4%、所有しない人は6.6%でした。この「定期的」には、毎日という条件が付いていません。

直近2週間に猫と遊んだ人は全体の80.9%、1,287人でした。この1,287人の中で、毎日遊んだ人が29.3%、3〜13回が52.8%、1〜2回が17.9%です。29.3%を全1,599人の割合として書くことはできません。

論文を深く読む

研究は質問票の一時点を比べた横断調査です。遊びが多い人ほど知識得点が高く、報告した壁が少ない関連はありました。しかし、知識が先に増えて遊ぶようになったのか、遊んだ経験で知識が増えたのかは決められません。

QOL、狩り、遊び中の噛み・引っかきも飼い主の自己報告です。よく遊ぶ人ほどQOLを高く評価していても、遊びがQOLを改善したという効果にはなりません。猫の行動を直接観察した研究でもありません。

原著の結果欄では、猫じゃらし使用、直近の遊び、頻度と、噛み・引っかきに統計的な関連はありません。一方、結論欄には定期的に遊ぶ猫ほど少ないと読める記述があります。この講座は統計結果を優先し、事故防止効果として扱いません。

今日からできること

  • 割合を見たら、分母と質問文を一緒に確認する
  • 「関連があった」を「遊びで改善した」へ変えない

まとめ会話

マロン学長「47.5%は定期使用、29.3%は直近に遊んだ1,287人の中の毎日なんだね。」

いち教授「募集先にも回答者にも偏りがあり、効果を測った実験ではないことも忘れないでね。」

マロン学長「大きな数字ほど、誰の回答かを丁寧に見るよ。」

次回予告

Cの能力に注目し、疲れ、遊び方の知識、忘れる壁を具体的に小さく分けて見直します。

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