猫がキャットニップに反応しないのはなぜ?マタタビとの違い
猫がキャットニップへ反応しない時、異常とは限らない理由、マタタビなど別の植物へ反応した研究結果、量を増やさず観察する方法を解説します。


目次
結論:反応しなくても、それだけで異常とは限りません
猫がキャットニップを無視しても、それだけで嗅覚の異常や失敗とは言えません。反応を出そうと量を増やしたり、猫の顔へ近づけたりせず、離れる選択をそのまま尊重します。
保護施設や家庭などで暮らす猫100匹を調べた2017年の研究では、キャットニップへ研究で定めた陽性反応を示したのは68%でした。反応しなかった31匹のうち22匹はマタタビへ反応しましたが、全頭ではありません。別の香りは候補になっても、反応の保証ではありません。
研究でいう「反応」は、嗅覚検査ではありません
Bolら(2017)は、保護施設や家庭などで暮らす生後6か月以上の猫100匹へ、キャットニップ、マタタビ、タタリアン・ハニーサックル、バレリアン根と陰性対照を複数回提示しました。
嗅ぐ・なめることに加えて、あごや頬をこする、転がる行動が10秒を超えた時などを陽性反応としました。最低2回提示しても基準へ届かなければ非反応です。
ここでの非反応は、キャットニップに対する特定の行動パターンが研究基準を満たさなかったという意味です。嗅覚そのものを診断した結果ではありません。
少し嗅いで離れる、転がらない、無視して休む。これらはどれも猫の選択です。反応しないことだけで、嫌い、嗅げない、体調が悪いとは決められません。
マタタビなら反応する?
キャットニップに反応しなかった31匹のうち、別の植物へ反応した猫は次の通りでした。
- マタタビ:22匹(71%)
- タタリアン・ハニーサックル:10匹(32%)
- バレリアン根:6匹(19%)
マタタビへ反応した猫は多かった一方、9匹は反応しませんでした。「キャットニップがだめならマタタビは必ず効く」とは言えません。
また、研究で主に使ったマタタビは乾燥した虫こぶ果実の粉末です。葉、枝、実、市販スプレーなどをすべて同じものとして扱うことはできません。
79%と68%は、商品ランキングではありません
研究全体では、マタタビ79%、キャットニップ68%、タタリアン・ハニーサックル53%、バレリアン根47%が陽性反応を示しました。
ただし、植物材料は部位も形も量も違い、活性成分の量を同じにそろえた比較ではありません。行動評価者は提示した刺激を知っており、盲検でもありませんでした。
この論文は有害事象や毒性を比較していません。割合が高いものほど「強い」「好き」「安全」「生活の質を高める」とは判断できません。
反応しない時にしないこと
- 量を足す:研究で使ったグラム数は家庭の適量ではありません。反応を追うほど合計量が分かりにくくなります。
- 顔へ近づける:抱いたまま嗅がせると、猫が離れる選択を失います。
- 複数を同時に置く:どれへ反応したか分かりにくくなり、同居猫との競争も起き得ます。
- 天然だから安全と考える:原料、濃度、添加物、包装は製品ごとに違います。
家庭で見るなら「近づく・離れる」を記録
使う場合は、猫が自分で近づけて、いつでも離れられる場所へ一つだけ置きます。近づいたか、どのくらい嗅いだか、こすったか、転がったか、いつ離れたか、離れた後に普段へ戻ったかを見ます。
無反応なら、その日はそこで終わりにします。遊び、箱、高い場所、探索、窓辺など、匂い以外の選択肢も環境エンリッチメントです。
「いつもの匂いにも反応しない」時は別に考えます
キャットニップだけを無視することと、食事の匂い、家族の匂い、普段反応する刺激へ急に反応しなくなったことは同じではありません。
食欲低下、鼻水、呼吸の変化、元気がないなど他の変化がある、または普段の匂いへの反応まで急に変わって心配な場合は、この研究だけで理由を判断せず獣医師へ相談してください。大量の中身や包装を誤食した時も、製品情報を手元に相談します。
よくあるご質問
Q. 子猫だから反応しないのですか?
この研究は生後6か月以上が対象で、使用を始める月齢や、子猫の反応率を決めた研究ではありません。子猫へ使うかは製品表示を確認し、心配があれば獣医師へ相談します。
Q. 古いキャットニップだから反応しないのでしょうか?
植物材料の成分は部位や保管で変わり得ますが、この研究から家庭の製品が古いか、品質が低いかは判断できません。期限・保管方法を確認し、反応を出すための追加はしません。
Q. マタタビとキャットニップは同じですか?
別の植物で、含まれる成分の構成も異なります。この研究では両方へ反応する猫、一方だけへ反応する猫、どちらにも反応しない猫がいました。
Q. 反応しない猫へ毎日試してもよいですか?
この研究は家庭での安全な頻度を決めていません。反応させるために繰り返さず、製品表示を優先し、猫が選べる別の遊びや環境も用意します。
マロン学長より
100匹へ四種類をどう見せたか、79%や68%をどこまで言えるかは、はち助教授の講座「キャットニップに反応しない猫もいる?」で詳しく読めるよ。元の数字は論文要約も見てね。
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管理人のコメント
我が家のマロンは、またたびを置いてもほとんど反応しません。オスだから効きにくいのかと思ったこともありますが、近所のオス猫には強く効いたのを見たことがあり、性別だけで決まるものではないと感じています。反応しないからと量を足すより、反応しないこともマロンの個性として受け止めるようにしています。